The Smashing Pumpkinsはリアルタイムで結構はまったバンドだ。少々ひねくれた感じで、一歩間違えるとヘヴィメタルになる寸前だが、マッチョさはなく繊細でとても美しい。
特に2枚目のアルバムSiamese Dreamと3枚目の例の2枚組は未だによく聴くし、ジェイムス・イハのソロアルバムも大好きだ。
Siamese Dreamの中のDisarmのPVはとても美しい。ダーシーもきれいで、ビリー・コーガンはまだ髪の毛がフサフサだ。
ラストアルバムMachinaのTry,Try,Tryは曲も美しくか弱いが、PVもろくでなしの美しさだ。
Jonas Akerlundという監督の作品で、現代のシド&ナンシー、カートとコートニーも普通の人だったらこんな感じなんだろうという、ジャンキーカップルの物語。
一応ラストは最悪ではないが、行き止まり感があふれている。
しかし、この作品は長いバージョンがあり、ラストがPVとは違っている。
二つを見比べると、PVの方が堂々巡りで終わりがなくこれからも悲しみが続いていくので、ある意味、悲惨なのではないだろうか。
この曲はラストアルバムに収録されていて、当時は数年前から空中分解状態のバンドをなんとか存続させようとビリーコーガンがもがいていたように覚えている。
しかし結局は解散するわけで、この曲は敗北宣言なのだろう。
Smashing Pumpkinsはハードな音と繊細なメロディを乗せて、そのような悲しみの物語を紡ぐ。
そう「終わりのない悲しみ」を表現し続けたバンドなんだと、今更ながら気づいた。
どうでもいい話だが、年忘れ洋楽カラオケ大会を行っていて、ぼくはWeezerやUKロックしばりで参加していたが、今年はスマパンで攻めようかな。