ごめんよ、ちびと嫁。

今日嫁にちびを病院に連れてってもらった。
去勢手術を受けるためだ。
キャリーバッグにつめたときはイヤァァァーーーと泣き叫んでたが、
病院では観念したのか、おとなしかったらしい。

手術を終えて家に帰ってきたちびは、
嫁の顔を見るや否や、ベッドの下に隠れて手の届かないところでじっとしている。
僕が近寄ると恐る恐る近づいてきて、泣きそうだけれども可愛い目で
「ぼく怖かったよ」
と見つめてくる。
僕が頭や身体を撫でると、かすかにゴロゴロと喉を鳴らし、
少し安心した様子になった。

ごめんよ、ちび。怖い思いをさせて。
ごめんよ、嫁。嫌な役目を押し付けて。