迷ってはいけない

久しぶりの更新だが、僕はいい気分ではない

この金曜日の夜、営業先から会社に帰っていたときのことである
世間は忘年会シーズン
桜橋界隈は今から気合を入れて飲むぞ的な人でごった返していた
僕はなぜか足がとても痛く、足を引きずってトボトボ歩いていたのだが
そこで猫を見つけた

国道2号線のほとんど車道のところに白っぽい猫が一匹座っていた
トラックやタクシーがガンガン走っていたが、まったく動こうとしなかった
絶対に車に引かれてしまうと思い、せめて歩道に行かせようとしたが
動くそぶりも見せず、ただうずくまっていた

とりあえず傍にあったam/pmにいって、キャットフードを買って
すぐにゴルフ屋さんあたりの猫がいた所に戻った

猫はさっきから少し離れたやはり車道の際のところにいた
僕がアタマを撫でるとビクビクしていて、しまいにはフーっと力無く威嚇をした
人に飼われた事が無い、ノラちゃんなのだろう

キャットフードを開けて、少しだけ猫の目の前に置くと
お腹が減っていたのだろう、一心不乱にむしゃぶりついた
すぐに平らげ残りを探していたが、僕はその残りをエサに
歩道の方まで誘導しようとした

しかし、人間に慣れていないのかエサには興味を示すが
決して僕のほうにはこなかった

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嫁に写メールをして相談したり、とても悩んだが
僕は仕事が残っていて会社に戻らなければならなかった
その場でじっとしていてくれと思いながら
残りのエサを歩道のところに置いて会社に戻った

30分程で用を済まし、その日最後の仕事先に向かう為、会社を出て北新地駅に向かった
僕はまだその場に猫がいたら、連れて帰ろうと思った
取り敢えずウチには4匹の猫がいるが、もう1匹くらいは大丈夫だろう
病院に連れてって、病気などが無ければ里親を探してもいいだろう
引き取り手がなかったらなかったで、何とかなるだろう
仕事先に行く前に急いでタクシーで家につれて帰れば問題は無い

などと考えながら、足を引きずってゴルフ屋さんの近くまで辿り着くと
どでかいトラックが車道に止まっていた
僕は既に暗くなっていた2号線のアスファルトの上を
目を凝らしてみた

猫が横たわっていた

とても後悔した

ウチにいたもみじもこのあたりで拾ったが
あの時は一回会社に帰って会社の紙袋を持って戻り
まだその場にいたもみじを紙袋に入れて家に連れ帰った

なぜそうしなかったのだろう

迷ってはいけない、まずは助ける

それは猫であれ、犬であれ、人間であれ、すべて同じなのである

僕は夜中に仕事が終わり、家に帰った
もみじの写真を見て、それから眠っているみんなを叩き起こして撫でまくった
みんな嫌そうにしていた