りんの幸せ

お風呂場から切ない泣き声がした
何だろうと思い、そこにいっていみると
バスマットになにかが包まれていた

りんだった

りんが悲しい声を張り上げていた
その視線の向こうには
2階建てのお気に入りスペースにくろとさくらが居を構えてくつろいでいた

りんは混ぜて欲しいようで
一頻り泣き終わると、意を決して、その中に飛び込んだ

狭いタオル置きに猫3匹
くろは招かざる客を仕方なく舐めてあげたり、噛んであげたり

ただ男2匹では2階はあまりに狭いようで
くろがそこを出て行った
残ったのは犬猿の仲のさくらとりん
想像通りの喧嘩

ほんとはりんはこんなのを期待していたのだろう

どれだけ、りんはくろを好きなのだ