判断

あれからもみじは持ちこたえている
ゴハンもいらないと言い、お水も自力ではほとんど飲まない
シリンジであげても半分くらいは零れ落ちている
それでももみじは頑張っている

今日の夕方2回目の痙攣があったらしい
僕はまだ会社にいてて、嫁が家に帰るとすぐに発作が起きたとのこと
僕が帰宅するともみじは専用ベッドに横たわってぐったりしていた
僕らが気づいていないだけで、もっと痙攣を起こしているのかもしれない
とりあえず水分を摂らなければならないと思い、ぬるま湯で薄く薄く溶いた流動食をほんの少しずつ与えている

本当は病院に連れて行ったほうが良いのかもしれないけれども、
嫁とも話し合い、病院には行かずに家で面倒を見ることにした

先週からずっと通院していたが、点滴などをしてもそんなに様子は変わらず、
少しずつであるが悪化している感すらあった
病院で診察を待っている間、他の子たちもいるからかブルブルと震え、
先生に預けて病院の奥に連れて行かれる際も、家では決して出さない程大きな声で泣いたり、
通院のストレスの所為か首元の毛が広範囲抜け落ちたりしている
もみじの考えていることはわからないが、家でゆっくりと時を過ごす方がもみじにとって良いことではないかと考えたからである

この選択が正しいのか間違っているのか、常に僕の頭の中でぐるぐる回っている
僕のエゴに過ぎないようにも感じる
そもそも西梅田からウチに連れて帰ったことから間違っていたのかもしれない

そんな事やあんな事を考えている暇があれば、もみじをさすってあげよう