選挙と猫と日曜日と

昨日、選挙に行った
自民党に入れたのか民主党に入れたのか、はたまた新党大地に入れたのか、
そんなことはあまり関係がなく、僕が言いたいのは投票所の小学校のそばにまっしろな子猫がいたことだ
排水溝に子供たちが集ってキャッキャッと言っているので、なにかなと覗くと、
小さくて真っ白な、目の周りがうっすら赤い子猫がいた

子供たちは砂糖がコーティングされている麦菓子(なんていうのかな)を与えようとしていた
そんなもの食うかいと思いながらその様を眺めていると、ふつふつと誘拐して家につれて帰りたい衝動に駆られる

そうはイカンザキとかしょうもない選挙のことなど頭から吹っ飛び、
家でこの子にミルクを与え、首元をなでるとゴロゴロいって警戒しながらも気持ちよさそうにしているところを想像してしまう

その時、ハッとさくらの顔も頭に浮かんだ
さくらはなんとも言えない怒っているようなあきれているような眼差しで僕を見つめる
またかよっと言いたげな顔である

そうしてとぼとぼと家路についた

家に帰るとさくらとくろが僕の考えていたことが判っているかのごとく、そっぽを向いて寝ていた
かわいくないが、かわいい子たちである

でもあの白い子猫は元気かな?