さくらが定位置の風呂場のタオル置きで
ふて寝をしていた
他の子たちが我が物顔で家の中を
ウロチョロするのが気に入らないらしい
顔を見ると必ずふーっと威嚇をするが
みんな素知らぬ顔で通り過ぎる
けんかをするわけでもなく、少し離れて通り過ぎる
やっぱり古株ということで、少々気を使ってるみたいだ
そんなやつらがやっぱり気に入らないさくらは
僕がさくらの頭を撫でると、ガブッとその手を噛み締める
骨がゴリゴリと音を立てる
さくらはやり過ぎてしまったとすぐにゴメンネとぺろぺろ舐めてくれる
カワイイ奴だ
僕は噛まれると判っていながら、今日もさくらを撫でてしまう