コンパニオンアニマルという言葉がある
日本語にすると伴侶動物、ペットを人間の伴侶と捉える考え方である
IAHAIOという機関の調査によると、
飼い主が落ち込んだり暗く塞いでいる時に、猫は飼い主のそばから離れない傾向があるらしい
また猫と飼い主の繋がりがより深いと、猫は口やお腹を飼い主に擦り付けて親愛を示す
このような行為は人の情緒的な安定に繋がり、ストレスを軽減し高血圧や心臓病にも効果があるとされている
まあ話半分としても、心が癒されるのは理解できる
もみじはよく僕のお腹の上に乗り、僕の手や口に彼女自身の口を擦り付けてきた
すりすりと気持ちよさそうにしていた
歯や歯茎が悪かったので、そうしたら気持ちいいのだろうと思っていたが、
もしかすると僕の様子を伺い、こいつあまり元気が無いなと思い、そういった行動をしてくれていたのかもしれない
さくらも軽く泣きながら僕のお腹に飛び乗ってくることがある
たださくらの場合、眠たいのか僕の柔らかなお腹に頭を食い込ませ、グルグルといいながら眼を閉じて座り込む
あまり僕を癒そうなどとは考えていないだろう
さくらがもみじの域に達するのは10年早い
単純にそのくらい年も離れているし、人生経験も10年以上野良ちゃんだったものと、
生まれてすぐ我が家にやってきたものとは違うだろう
さくらにはもみじになって欲しいと思わない
今のままわがままでもいい、僕を癒そうだなんて思わなくてもいい
元気でずっと一緒にいてくれたら
もちろん、くろも