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  • 「百瀬、こっちを向いて。」と「ノラや」を読んだ

    このところの出張ラッシュにうんざりしている
    月の1/3はホテル生活で、手持ち無沙汰から
    最近本を読むようになった
    手に取った本が「百瀬、こっちを向いて。」と「ノラや」だ

    百瀬、こっちを向いて。
    「百瀬、こっちを向いて。」は
    中田永一という作家(某作家の別名らしい)の恋愛小説で
    一話一話が長くなく、一気に読んでしまった
    人間レベルが5段階中2の冴えないの「僕」が
    尊敬する先輩の彼女の「百瀬」と付き合っているフリをすることになり
    そのうちに百瀬のことを好きになっていく
    そんな小説みたいな事あるかい!と小説に突っ込んでしまうほど
    ベタな内容だけど、そのベタさがとてもいい塩梅で
    読後感は爽やかで、甘酸っぱい気持ちが心地よかった

    あと、これを読んでると
    嫁が恋したいの?って冷たい目で見られた
    そうじゃないんだよ、わかってないなぁ
    チミも読んでみろ、おんなじ気持ちになるから

    ノラや (中公文庫)
    「ノラや」は内田百聞の随筆集で
    飼っていたノラ猫の「ノラ」との微笑ましい毎日から始まるが
    「ノラ」がある日突然いなくなり
    それからの狼狽する作者の様が笑うに笑えなくなり
    自分に置き換えるてみると、とても身につまされて
    仕舞いには寒くて丸くなってたウチのさくらを
    半ベソかきながらギュッと抱きしめた
    さくら
    さくらは迷惑そうだったけど

    結論
    本っていいな
    恋っていいな
    猫っていいな

  • 「猫のあしあと」を読んだ

    町田康の「猫のあしあと」を買った
    猫のあしあと
    前作の「猫にかまけて」と同様に
    一気に読んでしまった

    この人は猫に対して愛情がいっぱいだ
    そんな感情をさらけだす事が恥ずかしそうだが
    でも言葉の端々から愛が溢れだしている

    ゴネゴネと言い訳をつけながら
    ボランティアさんから猫を引き取る件なんか
    クスッと微笑んでしまう

    猫とじゃれたり、猫と一緒に病気と闘ったり
    猫と真剣に向き合ってる町田康はステキだ

  • 勝手に書評 朗読者 – ベルンハルト・シュリンク

    田舎の夜はとてつもなく暇で
    なにか本でも読もうと書店にふらっと入り
    なんとなく手に取ったのが
    ベルンハルト・シュリンクの朗読者である

    全く何の前知識もなしに読み始めると
    2時間くらいでたいらげてしまった

    内容は15歳の少年「坊や」と
    36歳の女性「ハンナ」の短くも激しい恋の物語
    と思いきや、ホロコーストも絡みつき
    軽い気持ちで読み始めたのに
    濃厚な時間を過ごしたように感じた
    ただベタベタを期待した人には少し素っ気無いかも

    朗読者 (新潮文庫)

    「ハンナ」の過去に対する贖罪、そして清算
    その「ハンナ」に恋焦がれながら朗読という行為で
    過去と対峙することを避ける「坊や」

    過去と向きあうことは、なにかとしんどいものだ
    しかしそれでも向き合えば
    良きにつれ悪しきにつれ、何かが変わる
    もし過去から逃げても、何かが変わる

    そして結局何も変わらない日常が続いていく

    なんだか言ってることがよくわからないが
    これは戦争小説の皮を被った人生訓である