もうひとつの初めて

今日はさくらが外に出た記念日だが
もうひとつ初めてのことがあった

それはりんがぼくのヒザで寝てくれたことだ
りんがやたら猫ナデ声で泣くので
おいでと手をクィックィッとしたら
おもむろにやって来てヒザにドカッと乗り
ズドンと腰をおろしたのだ

くろやさくらはぼくや嫁のヒザに乗ってナデろと催促するのだが
りんとすずは一切乗ってこなかった
心を開いていないかのようだった

それが今日はりんがぼくのヒザにのって
腕の中でゴロゴロと言いながら寝てくれた
やっとぼくを家族としてみなしてくれたのね
ごろごろ
何度みてもブサイクな顔だが、とてもかわいかった
近くでさくらがとても冷たい目で見ていたけど

さぁ、次はりんの番だ
ぼくはいつでも待ってるよ